RBC　復帰４０周年記念特別番組
「ゴリmeets復帰っ子
　～不惑をむかえた沖縄　2時間激論」

の放送が無事終了しました。


今回、縁があり、討論に参加させていただき、
すごく貴重な経験になりました。


収録は5時間あったのですが、
みなさん、もっともっと議論を深めたいというような
意見も多く、また、「次回もやりたいね」という声もたくさん聞きました。

ゴリも、「離婚」の問題ひとつをとっても
「もっと時間を取って討論したい」と言っていました。

復帰っ子として、新しい沖縄をどうとらえ
造ってゆくか。
一人ひとりが、正直な本音を世に出す有意義な機会となりました。


さて、僕の発言も、取り上げて頂けたのですが、
当日、緊張しまくり、また、急に話題を振られた中、
自分の表現力のなさで、お伝えできないこともありましたので、
あらためて、ここに記したいと思います。


それは、
「なぜ、沖縄は離婚率が高いのか？
　男性のDV率が高いのか？」という問題について、
意見を求められた際、

僕が、

「沖縄の女性が働きすぎで、
　子育て・家事に忙しく、旦那をかまってあげる暇がない。
　男は弱いもので、くたくたになって帰ってたときに、
　「おかえりなさい」とかまってほしい」

という内容の、KY的発言をしてしまいました。


僕としては、そのあとに本来言いたかったことを
発言したかったのですが、
機会を逃してしまいました。


それは、
「待機児童」の問題。
そして、沖縄のあたらしい取組として、国・県を中心に
「(専業・兼業）主婦支援」ができないか。


ということです。


まず、コメンテーターとして出演されていた
「ファミリーサポート」さま
に感謝。ということ。

うちも3番目の子の妊娠・出産の際、
かみさんが入院したときに、すごくお世話になり、
助かりました。


そして、待機児童問題は、独身の頃はあまり
関心がなかったのですが、
今、自分が子を持つようになって、すごく大きな問題だと感じています。


沖縄は、共働きが多く、また、男性の平均収入も全国の中では
低い方で、子育てをしながら、働く女性が多いです。

実際、うちもそんな女性スタッフたちに支えられています。
そして、仕事の能力が高い女性スタッフが多いです。
うちに限らず、他でも、女性のほうが優秀な方が多いと思います。


僕は、実は、待機児童の問題は、「保育園を増やす。」
という箱の提供の問題ではなく、
子供が3～５歳（年齢はそれぞれが選択する）になるまで、
子育て期間認定制度をつくり、休暇前の給与同等の収入を保障する。

また、専業主婦の皆さんも、「専業主婦」という本当に大事な仕事
である家事・育児を「正式な労働」と認める制度もつくり、
国・県が給与を出す。

ということを真剣に考えています。

また、育休明けの職場復帰の際に、何らかの評価基準を設けて、
以前と変わらない地位等で復帰してもらう。
それをきちんとやっている企業は、税制優遇をする。

もちろん、早期キャリアの復帰も本人が望めばOK。
男性の育休代用もOK。

というアイディアです。


「女性が働きすぎ」といってしまったのは、
そのくらい男よりも一生懸命で、能力のある方が多いのに、
評価の基準が低く、また、家事や育児が
国全体として「大事な仕事」であることを認められていなく、
逆に「所得を伴うくらいの労働」として認められるようにすべき。

ということが言いたかったのです。

そして、そういう保障が充実すれば、
気持ちに余裕をもって、家事・育児をしてもらうこと。ができ、
それが夫婦間のコミュニケーションをよくするし、
ゴリも言っていましたが、男性の側も、女性に「尊敬やねぎらい」の気持ち
をよりもってもらえるのでは？

そうすれば、DVも減るかもしれないし、
「子供を産んでも国、県、企業もサポートしてくれる」
と思えるし、安心感が持てる。国や自治体を信頼できる。
主婦の方たちが、
今自分がやっていることは大事なことだと、より自信が持てる。

何よりも、大事な幼児期に、しっかりと子供たちと触れ合うこと
愛情を注ぐことで、子供たちの学力の問題や、食事や健康。
精神バランスの問題（非行やうつや小児肥満の問題も含む）も
解決できる可能性がある。

沖縄が、
出生率も高いけど、進学率や離婚率,DV率が低く、
生活のしやすさも評価が高い。
また、保障で収入もあるので、平均所得も高い。
そうすれば、消費活動も活発になる。

経済的にも精神的にも豊かさ・幸福度の実感が高い。

という、高度成長期ではなく、
成熟した国家の、緩やかだけど安定した成長国家になる
という
これからの日本のモデルになるのではないか。

ひいては、その子たちが、能力を発揮して、将来、沖縄や日本を
リードしてくれるのではないか。

と希望を持っているということです。

短期的ではなく、長期的に見て、
「そういう取組にチャレンジするのもいいのかも。」

と思っています。


どこかの北欧だったかの福祉国家がそういう感じだそうです。

使い道が、「（専業・兼業）主婦の本格支援」であれば、
僕は、税金が高くなっても、消費税が上がっていいと考えています。



そういうことを、本当は伝えたかったです。

この文章自体も、表現力が乏しく、つたない文章になってしまいましたが、
テレビでは、周りに少しウケてしまった発言のところがピックアップされて
しまい、経営者としても、少し軽率に発言してしまったと反省しています。

また、うちの妻は、すごく、僕をサポートしてくれていますが、
テレビでのあの発言だけだと、旦那に優しくないようなイメージに
なりかねず、そこも、妻に対しても申し訳なかったなぁと思っています。


また、番組をご覧になって、あの発言に違和感や嫌悪感を覚えた方も
いらっしゃると思います。

その点は、この場を借りて、深くお詫び申し上げます。
すみませんでした。




今回のこの議論は、僕自身もそうでしたが、
もっと、いろんな人たちがいろんなところでディスカッションしたり
知識や情報を共有することが、大事だとすごく思いました。

そういう場が多くなることが、
今後の明るい沖縄作りになってゆくような気がします。

その点で、いいきっかけとなる企画・番組だったと思います。
関連各位様、ありがとうございました。


子育て等に関する僕の基本的な想いクリック→　2008．9.9の記事　「働くお母さん」